WASHINGTON 2024 F
Washington 2024 F
戦評
序盤からコルダは力みのない鋭いショットで攻め、コボリは強力なサーブとフォアハンドで対抗します。コボリはミスもありながらもサーブをなんとかキープ。一方、コルダは完璧なプレーでキープを続けました。
第10ゲームで、0-30のピンチを迎えたコボリは、ここぞという場面で強烈なフォアハンドを炸裂させ、ブレークポイントを取り切って1セットを先取。コルダの不安定さが見え、コボリの好調さが際立つセットでした。
第2セットも同様の展開が続きます。コルダは冷静にサービスゲームをキープし、試合の流れを自分に引き寄せる安定感を発揮します。
第4ゲームではコボリのフォアハンドのパッシングショットが決まり、コルダにとって嫌な流れかと思われましたが、すぐに鋭いバックハンドとサービスエースを決め、キープに成功。続く第5ゲームではコボリがミスを重ね0-40と苦しむも、最後にダブルフォルトでコルダがブレーク。このブレークをきっかけに、第6ゲーム以降コルダは勢いを増し、鋭角なストロークやコーナーを突くサービスでプレーの質を高め、このセットを取ります。
第3セットに入ると、第1ゲームからコルダの集中力が高まり、早々にブレークチャンスを掴みます。コボリはデュースに持ち込むも、ダブルフォルトでコルダがブレーク。第2ゲームではコルダが少しミスを出して15-40のピンチを迎えますが、丁寧にラリーを組み立ててキープ。ブレークポイントからの切り替えは、トッププレーヤーの実力を感じさせました。
第3ゲームでは少し動きが鈍るコボリに対し、コルダはネットプレーや鋭いリターンで攻め続け、再びブレーク。その後も高い集中力を保ち、コボリはサービス以外でポイントが取れなくなっていきます。第5ゲームでもコルダがラブゲームでブレークし、コボリに一ゲームも許さず試合に勝利しました。
1992年の同大会優勝者である父ピート・コルダに続き、息子セバスチャン・コルダが2024年にチャンピオンに輝き、親子でのATPツアー同大会制覇という快挙を達成しました。
今大会の勝ち上がり
ラウンド | 相手 | スコア |
F | F. Cobolli (48) ITA | 46 62 60 |
SF | F. Tiafoe (29) USA | 64 64 |
QF | J. Thompson (33) AUS | 64 62 |
R16 | T. Kokkinakis (91) AUS | 671 75 32 (RET) |
R32 | C. Garin (115) CHI | 63 62 |
R64 | Bye (0) |