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ATP1000

PARIS 2025 F

yasu224

ハイライト

戦評

地元フランスのアンベールと、ドイツのアレクサンダー・ズベレフが対戦することとなった。

試合は第1ゲームからハイレベルな展開が繰り広げられ、アンベールは得意のサイドライン際へのサーブやフォアハンドのパッシングショットで序盤から全力で攻め込む。一方、ズベレフも安定感のある攻撃で応戦。両者がサービスゲームをキープして迎えた第3ゲームでは、アンベールのミスが重なり、ズベレフがブレークに成功。ズベレフが2-1とリードする。

ズベレフはその後も盤石なサービスゲームを展開し、ラリー戦ではズベレフの安定感と攻撃力がアンベールを圧倒。アンベールもサービスエースやフォアハンドのカウンターショットで対抗するものの、連続ポイントを奪うには至らず、第5ゲームでもブレークを許し、ツーブレークダウンとなる。第7ゲームではズベレフのミスもあり、何とかキープに成功したが、第8ゲームはズベレフが安定したサーブとストロークで主導権を握り、最後はサービスエースでこのセットを6-2で奪った。このセットでアンベールは16個のアンフォーストエラーを犯し、ズベレフの4倍にのぼる。ズベレフの1stサーブのポイント獲得率は驚異の100%で、まったく隙のないプレーを見せた。

セカンドセットに入ってもズベレフの安定感は揺るがない。セット間に長めの休憩を取ったアンベールだったが、流れを変えることができず、ズベレフは第1ゲームをブレーク。第2ゲームではアンベールがカウンターショットや鋭角なサーブでキープするも、第3ゲームではサービスからの3球目攻撃やバックハンドのパッシングショットで40-0とリード。しかし、ここからズベレフが驚異的な粘りを見せ、アンベールはプレッシャーに押されるかのようにダブルフォルトやイージーミスを連発。ズベレフがこのゲームもブレークし、ファーストセット同様に2ブレークアップの展開となった。第3ゲームで見せたズベレフの集中力と粘りは、トップ選手としての実力を感じさせるものだった。

その後、両者がサービスゲームをキープし続け、迎えた第8ゲーム。ズベレフのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップの場面では、会場のベルシーでアンベールを応援する声が響く中、ズベレフは最後まで集中力を保ち、試合の流れを渡さなかった。最後はネットにかかったボールをノーバウンドで返球し、エースを決めて試合を締めくくった。このセットも6-2で制し、ズベレフは見事に優勝を果たした。

ズベレフは、パリ・マスターズの優勝を手にし、ベルシーでの最後の試合を完勝で飾った。

本大会のドロー

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